「会議が終わるたびに30分かけて議事録を書いている」「参加できなかったメンバーへの共有に手間がかかる」「議事録を書いたのに誰も読んでくれない」——こんな悩みを抱えているマネージャー・PMはとても多いです。
実はこの問題、AI議事録ツールを1本導入するだけでほぼ解決します。会議を録音・録画しながらリアルタイムで文字起こしし、終了後には要約・アクションアイテムの抽出まで自動でやってくれる——そんな時代になっています。
今回は特に注目度が高い4ツール「tl;dv・Fireflies.ai・Notta・Otter.ai」を徹底比較します。それぞれの強み・弱み・料金・日本語対応状況を整理して、あなたのチームに合う一本を選べるようにお手伝いします。
AI議事録ツールとは?なぜ今これほど注目されているのか
AI議事録ツールとは、ZoomやGoogle Meet・Microsoft TeamsなどのオンラインミーティングにBotとして参加し、会話を自動で文字起こし・要約・整理してくれるサービスです。
以下の機能を自動で処理してくれます。
- リアルタイム文字起こし:会議中にリアルタイムでテキスト化。誰がいつ何を話したかを記録
- AI要約:会議全体の内容を短くまとめる。30分の会議が3行になる
- アクションアイテム抽出:「〇〇さんが来週までに確認する」などのTODOを自動でリスト化
- 検索・共有:過去の会議を全文検索。URLで特定の発言箇所をシェアできるツールも
- 外部ツール連携:Slack・Notion・HubSpot・Salesforceなどへの自動書き込み
PMにとってこれほど相性の良いツールはなかなかありません。会議のファシリテーションに集中できる、後で「あのとき誰が何て言った?」という確認が即座にできる、欠席者へのフォローが簡単になる——導入するだけで仕事の質が一段上がります。
4ツールの特徴を徹底比較
① tl;dv(ティーエルディーブイ)
2021年にドイツ発のスタートアップが開発したツール。名前は「Too Long; Didn’t View(長すぎて見てられない)」の略で、「会議録画の重要部分だけ切り取って共有する」というコンセプトが特徴的です。主なスペック(2026年時点)
- 対応会議ツール:Zoom・Google Meet・Microsoft Teams
- 日本語対応:文字起こし・要約ともに対応。精度はやや英語より落ちるが実用レベル
- フリープラン:録画・文字起こしは無制限だが、AI要約の回数には制限あり
- 有料プラン:Proプランは月額$18/ユーザー〜(年払いで割引あり)
- 特徴機能:「クリップ」機能で会議の特定箇所だけをタイムスタンプ付きでシェアできる。CRM(HubSpot・Salesforce)との連携が充実
こんな人におすすめ
- 営業・カスタマーサクセスチームで顧客との会話を記録・共有したい人
- 「会議の一部だけ関係者に見せたい」というユースケースが多い人
- まず無料で試してみたい人(フリープランが非常に太っ腹)
② Fireflies.ai(ファイアフライズ)
アメリカ発のAI議事録ツールとして世界で最も利用者が多いサービスのひとつ。2016年創業で、2026年時点で100カ国以上・50万社以上での導入実績があります。主なスペック(2026年時点)
- 対応会議ツール:Zoom・Google Meet・Teams・Webex・Bluejeans など幅広く対応
- 日本語対応:文字起こしは可能。ただしAI要約の日本語出力は英語ほど洗練されていない場合がある
- フリープラン:月800分まで文字起こし無料。要約は有料プランから
- 有料プラン:Proプランは月額$10/ユーザー〜(年払いの場合。月払いは$18)
- 特徴機能:「AskFred」というAI検索機能で「先月の会議で決まったこと全部まとめて」という質問が可能。Slack・Notion・Zapier等200以上のツールと連携
こんな人におすすめ
- 多数の会議ツールをまたいで使っているチーム
- 過去の会議をAIで横断検索したい人
- コストを抑えながら高機能なAI議事録を導入したいチーム
③ Notta(ノッタ)
日本発のAI文字起こし・議事録ツール。日本語への最適化が最も進んでいるツールとして、国内企業での採用が急拡大しています。主なスペック(2026年時点)
- 対応会議ツール:Zoom・Google Meet・Teams・加えてオフライン録音にも対応
- 日本語対応:4ツールの中で日本語精度がトップクラス。話者分離(誰が話しているか判定)も高精度
- フリープラン:月120分まで文字起こし無料(ただし1回につき最大3分まで)
- 有料プラン:Proプランは月額1,980円〜(円建てで支払えるのが日本企業には安心)
- 特徴機能:AIによるスクリーンショット自動挿入、Notion・Slack・Salesforce連携。スマホアプリも充実
こんな人におすすめ
- 日本語の精度を最優先したい人
- オフライン会議(対面打ち合わせ)も録音・文字起こししたい人
- 円建てで費用管理したい日本の企業
④ Otter.ai(オッター)
アメリカ発で特に教育機関・学術用途での人気が高いAI議事録ツール。シンプルなUIと英語での高精度な文字起こしが強みです。主なスペック(2026年時点)
- 対応会議ツール:Zoom・Google Meet・Teams
- 日本語対応:2026年時点で日本語文字起こしの精度は他3ツールに比べて見劣りする。英語ベースの業務向き
- フリープラン:月300分まで文字起こし無料。AIチャット機能も限定利用可
- 有料プラン:Proプランは月額$8.33/ユーザー〜
- 特徴機能:「OtterPilot」機能でZoomに自動参加して要約・アクションアイテムをリアルタイム生成。Google Calendarと連携して会議に自動参加
こんな人におすすめ
- 英語メインのグローバルチームで議事録を取りたい人
- Google Calendarと会議を完全自動化したい人
- シンプルで使いやすいUIを好む人
目的別おすすめツール早見表
- とにかく無料で使いたい → tl;dv(録画・要約無制限のフリープランが最強)
- 日本語の精度を最重視 → Notta(国産ツールで日本語対応が最も細かい)
- コスパ重視でチーム導入 → Fireflies.ai(月額$10〜で機能充実、連携先も豊富)
- 英語グローバル業務がメイン → Otter.ai(英語精度と自動化機能が優秀)
- 営業・CRM連携を重視 → tl;dv or Fireflies.ai(HubSpot・Salesforce連携が強い)
- オフライン会議も録音したい → Notta(スマホ録音に対応)
AI議事録ツールを導入するときの注意点
- 会議参加者への同意が必要:AIボットが録音・録画することを事前に参加者全員に通知し、同意を得る必要があります。外部の顧客や取引先が参加する会議では特に注意が必要です
- 社内のセキュリティポリシーを確認:音声データや会議内容が外部サーバーに送信されることを問題視する企業もあります。IT部門・法務部門に確認してから導入しましょう
- 文字起こし精度は100%ではない:専門用語・業界固有のキーワード・方言は誤認識されることがあります。重要な決定事項は人の目で確認する運用をセットで設計しましょう
- フリープランの制限を把握する:「無料で使えると思ったら時間制限があった」というケースが多いです。チームの月間会議時間を計算してから適切なプランを選びましょう
まとめ|「議事録を書く時間」を永遠になくそう
4ツールの比較をあらためて整理します。
- tl;dv:フリープランが最強・クリップ共有がユニーク・CRM連携が充実
- Fireflies.ai:対応ツールが最多・AIチャット検索が強力・コスパ良好
- Notta:日本語精度トップ・円建て支払い・オフライン録音対応
- Otter.ai:英語業務向け・Google Calendar自動連携が便利
日本語メインで使いたいならNotta、まず無料でしっかり試したいならtl;dv、チームで低コスト導入ならFireflies.aiがそれぞれ最有力候補です。
「議事録を書く時間をなくす」というのは単なる時短ではありません。会議のファシリテーションに集中できるようになり、会議の質そのものが上がります。AIに任せられることはどんどん任せて、人間にしかできない判断・創造・対話に集中できる環境を作りましょう。
次回は「エンジニア・PMが買うべきガジェット2026|在宅勤務を変えた神アイテム7選」をお届けします!


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